高校生の通塾率はどのくらい?いつから学習塾へ通わせるべき?
高校の学習内容は中学校よりも高度になり、大学受験を控えているため塾に通う生徒も多くなります。では、実際に塾に通っている高校生の割合はどれくらいなのでしょうか。この記事では、高校生の通塾率について、また、いつから学習塾に通わせるべきかについて解説します。高校生のお子さんを持ち、塾を検討している方はぜひ参考にしてください。
高校生はどれくらい学習塾に通っているのか
近年、大学受験を視野に入れて塾に通う生徒が増えている傾向にあります。では、実際の高校生の通塾率を確認しましょう。平成28年度に文部科学省が発表したデータを基に解説します。「子どもの学習塾費調査」によると、公立高校では約35%の生徒が塾に通っています。およそ3人に1人の割合となりますね。
また、私立高校では約44%の生徒が塾へ通っています。ただ、この調査では、卒業後は就職を考えているなどの大学進学を希望していない生徒も含まれます。ですから、大学進学を希望している生徒に限れば、塾に通っている生徒の割合はより高くなることが予想されます。
高校生はいつから学習塾へ通っている?
では、 塾へ通っている高校生は、いつから通い始めたのでしょうか。塾に通い始める高校生が多い時期には、2つあります。
■高校1年生から
高校生になると学校の勉強も難しくなります。さらに学習内容が多いため、授業の進度も速くなることが多いです。とくに数学や英語の授業内容が高度になり、充分に理解できない場合もあります。わからない部分があっても、恥ずかしさなどから授業中や授業後に先生に質問できない場合もあります。
そんな時、学校の勉強をフォローしてもらうために塾へ通い始める生徒も多いものです。苦手科目を重点的に復習するために、また塾で学校の授業を先取り勉強するために通います。大学受験を意識して、1年生の頃から通う場合もあります。
■高校2年生の秋から高校3年生の春
高校2年生の秋ごろになると、大学進学を希望する生徒は、徐々に塾を探し始めるようになります。この時期は、卒業後の進路を真剣に考え始める時期です。体育祭や文化祭などの大きな学校行事が終わり、生徒たちも落ち着き、勉強に集中する環境が整うことも理由です。それまでは独学で勉強していたけれど、受験勉強への不安があるので塾に入る場合もあります。冬休みが終わって3学期になってから、もしくは高校3年生の4月から塾へ通う場合もあります。
いつから学習塾へ通うべき?
それでは、いつから学習塾に通えばよいのでしょうか。保護者にとっては、一番気になる点ですね。塾に通い始めるのは、なるべく早い時期をおすすめします。その理由を2つ解説します。
■早めに基礎を固める
私立高校では、特進クラスといった大学受験を目指す成績上位者のクラスを設けている場合があります。1年生の時から授業の進度も高く、難易度の高い教材を使って学習しています。大学受験を目指して基礎を固めるための指導をされているので、1・2年生のうちから生徒たちも確実に学力を身に付け、高校3年生の授業では受験対策を重点的に行うことができるのです。私立に限らず、もちろん公立高校にも難易度の高い授業を行っている学校も多くあります。
また、難関大学を目指す場合は、予備校に通って勉強詰めの日々を送る浪人生の存在もあります。浪人生は高校3年生から受験勉強を継続しているので、現役生よりも1年多く勉強していることになります。このように、大学受験にはライバルが多いので、可能であれば高校1年生のうちに通い始めるのがおすすめです。
■相性のよい塾で受験学年を迎える
塾へ入るのが遅くなった場合は、どうしたらよいのでしょうか。遅くなった場合も、できれば高校2年生の夏までに入会するのが理想です。周囲よりも先に塾に通い始めれば、同学年の生徒よりも受験勉強に向けて早めのスタートを切ることができます。もし高校3年生になってから塾に通い始める場合は、焦らずに塾選びをすることが大切です。
塾と相性が合わないとストレスにもなりますし、受験勉強がスムーズに進まず成績アップにつながりにくいからです。受験勉強をしている最中で塾を変えることは、本人にとっても保護者にとっても大変です。ですから、なるべく早いうちに相性の合う塾を見つけ、受験学年の高校3年生を迎えるのがおすすめです。
今回は、高校生の通塾率や、いつから学習塾へ通わせるべきかなどについて紹介しました。なかなか自分だけでは勉強することが苦手な場合でも、塾に通い始めてやる気が出て、成績アップできる場合も多いものです。しかし、塾によって特徴は異なりますし費用もかかるので、お子さんの学力や進路希望に合わせて、最適な塾を選ぶことが大切ですね。情報収集した上で体験授業を受けるなどして、お子さんと相性のよい塾を探してください。塾を決めるときは、お子さんの意見も聞くようにしましょう。